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Ending OK!

懐中電灯が好きなんです

RX470のオーバークロックを試す

porcellioscaber.hatenablog.com先日買ったSapphireのOCを試してみることにした。iceQはバックプレートなし+電源が6ピンということで無理はできないが、こちらはある程度行けるだろう。
前は安定性のチェックを、

  1. Heavenベンチマークを10分くらい回す
  2. 3DmarkのFire Strikeが完走することを確認する 

ことで行っていたが、どうも不十分そうなので

  1. MSI KombusterのGPU core burner v2 (Furry PQTorus), 8xMSAA,1920x1080フルスクリーンで15分落ちないことを確認
  2. HeavenベンチマークとFire Strikeを試す

ことで確認することにした。
FireStrikeで安定性を試す場合、Heavenベンチマークでは出ない、横縞の蛍光グリーンやレッドのノイズが発生する時がある。それが見えたら電圧不足の証拠。ベンチが完走してもOUTとした。

f:id:porcellioscaber:20170418231559j:plainとりあえず、1330MHz@1.08Vまで上げた。クロックを大きく上げる場合、電力制限も同時に上げないと制限に引っ掛かり、クロックが設定通りに上がらないので注意。OCするならとりあえず50%に。同じ電圧でも1335MHzではノイズが見えた。許容範囲ではあるが、ここまで来るとうるさいなと感じ始める。

f:id:porcellioscaber:20170419095030j:plainデフォルト電圧の1.137Vで上げられる範囲で更にOC。1370MHzまで上がった。並のASICでここまで上がるなら、当たりを引けば1400+も狙えるかもしれない。ただし、1330MHz@1.08Vよりもかなりうるさいので、常用は果たしてどうだろうか?

そして性能面は…

f:id:porcellioscaber:20170419094559j:plain1370MHz@1.137V

f:id:porcellioscaber:20170419094600j:plain1215MHz@0.95V

f:id:porcellioscaber:20170419094601j:plainGraphics scoreの項目を見てみると、

  1. 1370MHz@1.137V 13054
  2. 1215MHz@0.95V   11943
  3. 1330MHz@1.08V   12897
  4. 1260MHz@0.985V 12322(後に電圧不足と判明したが、ベンチは完走)

コアクロックを伸ばすことで、1330MHzまでは順当に性能が伸びている(1215MHzと比較して、コアクロック9.5%上昇でスコア8%上昇。クロックあたり約85%スコアが増加)。しかし、1330と1370を比較した場合、3%のクロック上昇で1.2%しか上昇しなかった。この辺が限界なのだろうか。
1370では性能、消費電力、そして騒音のバランスが割にあわないと感じた。非常にうるさい。OCするにしても、1330MHz@1.08V程度で済ませておくのがいいと思った。一方で1330MHzの設定であれば、OCしているが、これでも電圧はNitro+の定格(1.137V)よりは下がっているのでお得感が大きい。音は1215MHzの時に比べれば大きいが、許容範囲。

では、消費電力はどうか?GPU-Zのログを参考に、MSI Kombustor実行中の最大消費電力を比較してみた。結果は、

  • 1215MHz@0.95V   113.6W
  • 1330MHz@1.08V   165.8W

だった。実測値ではないのでどこまで正確かわからないが、相対的な値として見ても5割近く消費電力が増大していることが予想される。スコア+8%のために消費電力+50W…これは割に合うだろうか?もう一割性能が欲しいなら、最初からRX480を選ぶべきだろう。RX470が値段の割に高性能である点は揺るぎないが、OCした場合の消費電力と性能向上のバランスは微妙。

メモリクロックのOCも試したが、少し上げる程度では逆に性能が下がってしまった。どうもクロックを上げるとメモリのタイミングが緩くなるらしい。

 

そんなわけで、OC品でもクロックにはまだ余裕がある模様。ただ、現在のところはOCする必要性がないので、普段は1215MHz@0.95Vで運用したいと思う。OCするとしたら、ギリギリ60fpsに届かないゲームがある時だが、今のところそんなタイトルには巡り合っていない。ワットパフォーマンスを度外視してでも性能を480に近づけたいならOCもありだが、そうでないなら、逆にクロックをリファレンス近辺に落として低電圧化してやるのがいいと思う。無駄に盛られた電圧を削れば、言われるほど効率は悪くなく、静かで程々に働いてくれるGPUになるだろう。

 

RX570が発売されましたが、やっぱり微妙みたいです。クロックは上がっているものの、どうもそれだけみたいで……。それでいて、国内価格は再び3万円前後スタートという残念さ。3万を超えると性能・ワットパフォーマンス共に優れたGTX1060が候補に上がってくるので当面売れないでしょう。

SAPPHIRE NITRO+ RX 570 – graphics for gamers

窒素+もリニューアル。クロックが1325MHzまで上昇しています。クロックが470より65MHz上昇していますが、消費電力表記も175Wから225Wまで上昇しているところを見ると、伸びが良くなったというよりは470時代からあったマージンを削ってクロックを上げているだけのように見えます。上の通り、ASIC76.1程度の並の470でも電圧1.08Vで1330MHzで動作するので、「これなら470でいいや」と思う人が大半でしょう。メモリクロックは一応上がっているみたいですが、それなら470の8GB品を買う方がお得という……。ねぇ、Vega出してくださいよ!

Sapphire RX470 Nitro+ 4GD5

f:id:porcellioscaber:20170406143200j:plain

porcellioscaber.hatenablog.com既に一つ持っているのだが、またRX470を買った。2週間後にRX500シリーズの発売が決まっているので現在とてもお安いのだ。RX500系を待つ手もあったが、VegaではなくまたPolarisらしいので大幅な性能・ワットパフォーマンスの向上は見込めないと思い、値崩れした400系を確保。特売でもないのに16000円で買えた。赤い悪魔はもう1000円安かったが、値段が変わらないなら安心・信頼のSapphireカードということで窒素+を選んだ。

f:id:porcellioscaber:20170406143638j:plain

f:id:porcellioscaber:20170406143653j:plain重厚な作り。iceQ X2 Turboにはなかったバックプレートが搭載されている。持ってみるとずっしりしていて頑丈そう。ヒートパイプはiceQ X2と比べて細いが、冷却性能に期待が高まる。

f:id:porcellioscaber:20170406143723j:plainHDMI端子が嬉しい。iceQになかったのはライセンス料のためだろうか?

他にiceQと違う点は8ピンで電源供給を行うこと。製品情報だと消費電力は175Wとかなり高くなっていた。電源に余裕がある分さらにOCできるかもしれない。
性能面はiceQとほとんど変わらないので割愛。コアクロックがたった5MHz高いだけである。冷却性はどうか。バックプレートがついているしよく冷えそうだが…


実際にベンチマークなどを回してみると、多少は静かになったが、思ったほどではなかった。ファンが回転するときはそれなりに音が鳴る。期待しすぎたとも思ったが、同時に「また無駄に電圧が高いのではないか?」と思い、設定を見てみる。すると…

f:id:porcellioscaber:20170408110603j:plain1260MHzで1.137Vも盛られている!これなら無駄に熱くなるのも頷ける。iceQは1255MHzで1.087Vだった。それでも盛っているのだが、さらに0.06V高い。

もったいなく感じるので、iceQ同様に1215MHz@0.95V、メモリ0.85Vに設定。すると、かなり静かになった。素の状態ではクーラーは優秀なのに損をしているので、低電圧化推奨。
自分はiceQでも十分に感じていたが、窒素+はさらに静か。ダブルボールベアリングのファンがついているらしい。バックプレートの恩恵かアイドル時もより冷えており、室温22℃くらいでiceQが38~43℃のところが、こちらは30~32℃程度。
負荷をかけると75℃程度まで上がる。デフォルトだと冷却のターゲット温度が75℃になっていて、iceQより5℃高い。ターゲットを上げれば静かにはなるのだが、自分としてはもっと冷やして長持ちしてほしいので手動で70℃にした。GPUならまだ平気なのかもしれないが一応。

f:id:porcellioscaber:20170418225510p:plain
「・・・。」iceQは75.8%でした。0.3%だけ良いようです。使ってみても耐性は同じくらいに感じる。

GTX1050「出番はないんですか!?」
買ってからあまり経っていませんが、GTX1050は売却を検討中です…

HIS RX470 IceQ X2 Turbo② クロック設定の見直し

porcellioscaber.hatenablog.com前回は簡単な使用感と低電圧化について紹介しました。
それからコア0.93V-1215MHz・メモリ1750MHz-0.8Vの設定で運用していましたが、Portal2をプレイ中にたまにグラフィックドライバが停止する不具合に遭遇するように。電圧を2段盛って0.94Vにすると安定するようになったことから、0.93Vでは足りないと判断した。最新のゲームではないので負荷自体は軽めだが、要求電圧はちょっと高いらしい。HD7770でも、Dirt3はメモリクロック1500MHzでも安定するのに対し、真・三國無双7は即落ちし、1420MHzまで下げる必要があった。ものによって安定するラインは多少違うので、ベンチマークテストで安定していても油断できない。ベンチマークテストで安定した電圧に+2段盛ると適正ラインになるかも?
4/7追記:Serious Sam HDでは0.94Vでもクラッシュしたので0.95Vとした。furmarkやMSI kombustorの方が負荷が高くてストレステストに向いているかもしれない。

f:id:porcellioscaber:20170331190013j:plain(画像では0.94Vになっていますが足りませんでした。現在は0.95V)

このRX470ですが、RX480共々値下がりが著しく、現在はセール価格でなくても2万円以内で買えるようになってきています。2月の頭だと22000円~という感じでしたが、この1、2ヶ月でさらに安くなっています。出始めの30000円オーバーだとGTX1060と価格がかぶってコストパフォーマンスが悪いなという印象でしたが、2万以内なら十二分に差別化できていると言えるでしょう。GTX1050Ti+2000円程度で買えますから、程々の性能でいいなら手頃な選択肢になると思います。

PHILIPS LEDフローティングランタン ※返品済

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f:id:porcellioscaber:20161217180406j:plain

使用電池:単4*4

明るさ:50ルーメン

電池寿命:6時間(明るさ100%時)

照射距離:6.4m

4モード切替(100%-50%-30%-点滅)

ホームセンターで1500円弱の値段で投げ売りされていたのを購入。PHILIPSのライト自体そんなに見ないことと、電球色LEDに惹かれて買った。

PHILIPSといえば国内では髭剃りやイヤホン、ノンフライヤー程度しか知られていないように感じるが、元々は電球メーカー。LEDを作る照明部品部門のLUMILEDS社を持ち、ライトを集めている人ならLuxeonシリーズなどのLEDを知っているだろう。AEDなどの医療機器も作っている大企業である。

しかし、PHILIPSは最近LED部門を売却したらしい。LEDに関しては「元々PHILIPSだった」と言うのが正しいのか。↓

www.bloomberg.co.jp

簡単にいえば電球色LEDを積んでいる以外は至って普通の小型ランタン。電球色LED自体も別に珍しくなく、GENTOSのEX-777XPや、Colemanのランタンで見ることも多い。普通の安物である。

f:id:porcellioscaber:20161217193128j:plain単4*4を使用。LED LENSERのP7やT7と同じ。電池ケースがあり、本体から分かれる。作りは価格相応で安っぽいが、すぐに壊れるという程ではない。

f:id:porcellioscaber:20161217193149j:plain価格帯が全く違うので当たり前だがLENSERを見ているなら相当安っぽく見えるはず

「フローティングランタン」の名の通り、どうやら水に浮くらしい。IPXがどうのこうのとは書いていないが、水に着水する程度なら大丈夫なのだろう。ランタン部と電池ケースにはOリングが噛まされていた。

f:id:porcellioscaber:20161217193257j:plain黒いOリング。水に浮くとはいえ過信は禁物

底面にはフックが付いている。テントなどの上にぶら下げて使うことができる。

f:id:porcellioscaber:20161217193331j:plain

f:id:porcellioscaber:20161217193338j:plain

点灯すると、確かに電球色だった。自社製のLEDを積んでいるかはわからないが、その可能性は高い。明るさは表記相応。点灯モードが4種類あり、真ん中の黒いスイッチを押すと100%-50%-30%-100%…と切り替わる。安物らしく、50-30%はPWM調光。点滅させるには3秒長押しする。

f:id:porcellioscaber:20161217193401j:plain

2000円以内ならそこそこのライト。明るさは大したことないが、サイズと使用電池を考えれば妥当なラインだと思う。特に目を見張るものはないが、よく言えば無難、悪く言うなら地味。GENTOSのランタンに飽きたら探してみるといいかも。

残念ながら、自分が入手した個体は買って数時間したら勝手に点灯する・スイッチを押しても反応しないという致命的な不具合が発生したので返品してしまった。程々の明るさと防水性を持っているので、正常な品に当たれば悔やむことはないはず。

AMD A10-7850Kで自作しよう(提案) 追試編

porcellioscaber.hatenablog.com

porcellioscaber.hatenablog.com

去年5月に友人に自作したA10-7850K機ですが、友人から「時々CD取り込んでると青い画面になるようになった」と言われて様子を見に行きました。

スペックは以下の通り。

【CPU】 A10-7850K@4.1-4.4GHz
【メモリ】 G.SKILL RipJawsX 4Gx2 F3-2400C11D-8GXM @DDR3-2400
マザーボード】 A88XM-E45 V2
【電源】 Antec NE550C
【HDD】 DT01ACA100
光学ドライブ】 流用
【グラフィックボード】APU内蔵@844MHz
【ケース】Abee Balance B640
【クーラー】Coolermaster Hyper 212X
【OS】 Windows10

なんでBSODになるんだろう?と考えた時に思いつくのがOCの件。CPU、内蔵GPU、メモリをOCしているのでその辺でほぼ間違いないだろうと思った。他のサイトをいくつか見て情報収集をしていましたが、Vcore1.45V近辺なら4.5GHz前後は安定しているという報告が多く、GPUも少し上げたところでフリーズするわけでもなさそう。Prime95などを使っても温度は60度くらいで、冷却不足とも思えない。そう考えるとメモリのOCが原因だろうと思った。どうもDDR3-2400動作はシビアらしく、最初動いても徐々に不安定になっていくのは珍しくないようだ。

検証する時間がなく、去年12月下旬にまず応急処置で周波数を4.0-4.3GHzに1段下げつつメモリクロックを2133に設定したが、Prime95の重い設定を使うと25分くらいでエラー発生。結局解決はできず。

それを踏まえて1月になってから色々改めて考えてみたが、BIOSの設定項目を思い出してみると、DDR3-2400用のXMP設定がONになったままメモリクロックがDDR3-2133に設定されている妙な状態になっているのに気づいた。もしかして、実はクロックが落ちてないorメモリタイミングが2400用のままになっているのでは?と考えて、

  • DDR3-2133に設定し、XMPをOFFにしてメモリタイミングを手動設定
  • 最悪動かなければ1866、1600で妥協

する対策を思いついた。今年2月に入り、ようやく友人に会える機会ができたので再チャレンジ。XMPを切り、DDR3-2133で1.65V、タイミング10-11-11-31、残りはautoに設定。加えて、一応NB clockとやらを1800MHzに固定した。2133用のRipjaws Xの10-12-12-31を参考に、2400動作品なのでちょっと切り詰めた。

f:id:porcellioscaber:20170205112633j:plain

APUは負荷がかかるとPステートとやらでクロックが下がる仕様らしく、高負荷だと3.5GHzまで下がる。K15TKというソフトでいじってやれば無効化できるようだが、この環境では電圧が十分にあってもフリーズしてしまったので使用は諦めた。それに、軽作業中心なのでそこまで無理にクロックを上げる必要はない。

f:id:porcellioscaber:20170205112626j:plain10-11-11-31、2133

その後OCCTlinpack(AVX)30分、Heavenベンチマークを回した限りではエラーは出ず。コールドブートしてエラーが出ないかはわからないが、ひとまずこれで様子を見てもらうことにする。

f:id:porcellioscaber:20170205113151j:plainクーラーがでかいおかげでOCCT中も静かなまま58℃(室温21℃くらい)

タイミング設定も済んだのでもう大丈夫だとは思うが、これでもダメなら高クロック設定は諦めないとならないだろう。OCはしているが、大きめのクーラーを積んでいるので無理なく冷やせているようだ。軽作業しかしない友人用PCにそこまで必要なのか?と言われるとそれまでだが、これはこっちの好みということで……。

「なにOCしてんすか、やめてくださいよ本当に!」

「永久保証するからいいだろ遠野!」

調整後

【CPU】 A10-7850K@4.1-4.4GHz
【メモリ】 G.SKILL RipJawsX 4Gx2 F3-2400C11D-8GXM @DDR3-2133、10-11-11-31
マザーボード】 A88XM-E45 V2
【電源】 Antec NE550C
【HDD】 DT01ACA100
光学ドライブ】 流用
【グラフィックボード】APU内蔵
【ケース】Abee Balance B640
【クーラー】Coolermaster Hyper 212X
【OS】 Windows10

 

2017/04/16追記:
やっぱり高負荷だと落ちるみたいなので再調整。メモリクロックは据え置きでタイミングを緩め、11-13-13-31とした。加えて、CPUのクロックを3.8-4.2GHzに下げた。ブーストクロックが高すぎると、cinebenchみたいな中負荷のベンチマークで安定しなくなるようだ。
例えPrime95で安定しても、それは負荷が非常に高いためにすぐにクロックが通常時に落ち、「通常時の周波数では」安定動作するが、ブーストクロックの動作では安定しないケースがあると思われる。Cinebench、Heavenベンチマーク、Prime95では安定しているように見えたが、あとはコールドブートからでも安定するか再チェックすることになりそう。
A88Xを積んでおきながらVCoreの設定さえできないA88XM-E45 V2が悪いよ~A88XM-E45 V2が。せっかくのKつきCPUなのに勿体無くて仕方ない……
【CPU】 A10-7850K@3.8-4.2GHz
【メモリ】 G.SKILL RipJawsX 4Gx2 F3-2400C11D-8GXM @DDR3-2133、11-13-13-31
マザーボード】 A88XM-E45 V2
【電源】 Antec NE550C
【HDD】 DT01ACA100
光学ドライブ】 流用
【グラフィックボード】APU内蔵
【ケース】Abee Balance B640
【クーラー】Coolermaster Hyper 212X
【OS】 Windows10

HIS RX470 IceQ X2 Turbo

2017/03/02~03/03、BIOS更新後の挙動と消費電力に関する記述を追記・修正。f:id:porcellioscaber:20170203225316j:plain

f:id:porcellioscaber:20170203225832j:plainおまたせ、IceQしかなかったんだけどいいかな?

HD7770で過不足なし、GTX1050で十二分……そう言いつつも買ってしまったまさかのRX470。理由はとても安かったから。NTT-Xのタイムセールで5598円OFFで15980円というとんでもない値引になった結果IYH。出たばかりの製品だし、この値段で買える機会はそうそうないだろうという判断で確保した。GTX1050Tiの最安値ぐらいの価格なら、RXシリーズは絶対性能やワットパフォーマンスが微妙と言われても選ぶ意味は十分にある。
メインPCのGTX1050と取り替えようか迷ったが、GTX470が乗ったサブPCに取り付けることに決定。こいつはDVIが1つしかないので、サブPCに入れると中古デュアルモニタ環境を捨てることになるはずだったが、ちょうど注文の3日前に新たにフルHDモニタを注文し、それと交換することを決めていたので問題なかった。モニタもGPUも一新してスッキリしたい!
リファレンスクーラーなら買うか迷ったところだが、結構冷えそうなクーラーが付いている。太さ8mmのヒートパイプが3本生えていた。しかしバックプレートはない。
OCモデルであり、コアクロックが1206→1256、メモリクロックが6600→7000に上げられている。冷えそうなのでなんとかなってくれそうだ。電源は6ピンで供給する。

f:id:porcellioscaber:20170203225936j:plain太すぎるッピ!(HD7770比)

ファンは60℃以上になるまで停止、回転中に50℃を切ると自動停止する。自分の環境だとアイドル時ファン回転なしで40~50℃。ファンの仕様は固定らしく、AMDドライバの設定画面から設定しても反映されなかった。
早速、この役不足GPUを動かしてみる。とりあえずベンチマークを回してみた。基本的に1回のみ測定なので誤差は大きめです。

1. FF14ベンチマーク

f:id:porcellioscaber:20170204235934p:plain

※今回取り付けたサブPCはCPUがE3-1225(i5-2400相当)で少し性能が低いため、GTX1050の結果とは正確には比較できません。ただし、CPU性能が頭打ちになる可能性は低いのでFireStrikeのPhysics以外は大まかな比較なら可能だと思われます。
NVIDIA有利なベンチマークでも、GTX1050は6878。RX470は9043出た。パーセンテージだと1.31倍とそこまで離れていないが、なかなかである。次はもっと性能差が素直に出そうなFire Strikeを試した。

2. 3dmark Fire Strike

f:id:porcellioscaber:20170204233317j:plainPhysicsテストがある分、E3-1245ならトータルスコアはもっと高くなる

Graphicsが11875になった。GTX1050の6922に対して1.71倍開いている。Combinedも4145あり、同様に1.71倍開いた。そもそも価格帯が違うので当然なのだが、重いゲームをしない自分にとっては違いを実感する初めての瞬間だった。
ベンチマークを回している間は60℃を超え、ファンが回り出す。どうやら70℃を超えないように調整されているようだ。仕様通り50℃前後になると停止する。音はそれなりにする。うるさくはないが、回りだすと回っているのはわかる程度。
特に問題もなく無難…というのが少し使ってみた時点での感想。しかし、色々と調整をしてみたくなるのが私の性。そこで、AMDドライバの設定機能「Wattman」を使ってみた。

f:id:porcellioscaber:20170204214348j:plainWattmanはこんな画面。HD7770の時もファン・クロック設定画面は存在したが、さらに細かい設定が可能。GPUクロックとファンについて数段階のステータスを設定できる。このグラボの場合、GPUクロックは数段階設定できたがメモリクロックの設定は1つだけで固定だった。周波数のタブをクリックすると各周波数を一律で一定の割合(+-30%)上げ下げできる%設定と、周波数の絶対値を入力できるダイナミック設定がある。電圧についても、自動(BIOS設定の読み込み)、手動がある。
初期設定を見てみると、最大値が1.087Vになっていた。まだマージンがありそうなので負荷をかけつつ、どこまで下げられるか試してみた。方法は電圧を下げ、とりあえずHeavenベンチマークをかける。それで落ちないならFF14、Fire Strikeをかけて完走すれば安定していると判断。それで試行錯誤していると、0.97Vまで下げることができた。0.95だと開幕即落ち。メモリクロックについては初期設定が1Vで基準がわからなかったが、とりあえずコアクロックと同じ電圧に下げた。以降の設定も同じく、コア電圧=メモリ電圧に設定。
今回は以下の4つの条件を設けた。

  • OC+電圧定格
  • OC+電圧0.97V
  • 定格化・電圧0.93V
  • 1120MHz

なお、メモリクロックは変更できなかったので一律最大1750MHz設定。

効果を確かめるためにGPU-Zでモニタリングしながらベンチマークをしてみた。まずはHeavenから。

f:id:porcellioscaber:20170204202730j:plain左がOC、中は定格化、右が1120MHz

順位はクロックの通りになった。定格に下げてもそれほど性能は落ちなかったが、定格より下げると7%fpsが落ちた。しかし、自分の用途を考えればこれでも十分そうだ。FF14もやってみたが、定格だと8936、1120MHzだと8505に低下した。
最後にFire Strike。ここでは条件を増やし、初期設定(OC+定格電圧1.087-1.0V)も追加。同時にGPU-ZのGPU only Power Draw [W] 欄の最大値をおおよその最大消費電力として比較してみた。すると…

f:id:porcellioscaber:20170204202731j:plain左からOC+電圧定格、OC+電圧0.97V、定格化0.93V、1120MHz

一番高かったのはOCで0.97Vの設定、次にOC定格、定格、1120の順。奇妙だったのがOC同士の比較で、電圧定格は電圧0.97Vより150ほどスコアが低かった。誤差も考えて両者共に1度再計測したが、値はほとんど変わらず、順位もそのままだった。ちなみに初期設定でもファンの回転は速いが、温度は70度前後で収まっている。理由を探るため、最大消費電力を比べると…

  • OC+電圧定格:139.4W
  • OC+電圧0.97V:111W
  • 定格化・電圧0.93V:99.5W
  • 1120MHz:83.1W

となった。このグラボは6ピンで電源供給を行う。つまり、最大150Wまで供給可能なのだ。しかし、OC+電圧定格では消費電力が140W近くまで上がっており、ベンチマークの負荷で消費電力のリミッターがかかってしまい、性能が低下したのではないかと思う。電圧には個体差があるだろうからすべてのボードで起こるとは限らないが、負荷がかかりすぎた場合には、消費電力が高すぎるために性能が落ちるケースが出てくるということ。これは痛いデメリット。OCで140W食っておいて定格の100W分の性能しか出せないなど大損である。ちなみに、OC+定格電圧でFF14ベンチの記録を取ると消費電力に155Wの数字が……。ただし、これはGPU-Z上で1秒毎のログを記録させてほんの1回出る程度の値なので、実用上は全く問題ないと考えられる。
一方、クロックを下げずに電圧を0.97Vに下げた設定では111Wにとどまり、リミッターがかからずに最大性能を発揮したのだろう。電圧を0.1V下げるだけで28W省電力しつつ、性能まで微増となれば、是非やるべきだと思う。FF14ベンチのスコアも微増。

f:id:porcellioscaber:20170204202729j:plain

なお、電圧が高いことについてはこのボードに限ったことではなく、OCの有無にかかわらず大抵のRX470・480では1.1V近い電圧が盛られているようだ。マージンを乗せるのは当然だが、ちょっと乗せ過ぎで損してるんじゃないか?AMD

電圧設定により、省電力化の予想以上の効果と共に、このボードのデメリットが見えた。冷却能力にはまだ余力がありそうだが、GPU-Zの消費電力を信じる限り、電源には余裕がなさそうだ。チューニングをせずに使いたいのであれば、8ピンを搭載したより高いモデルを買うべきだろう。OCモデルであっても、そこからさらに0.1V削減できたのは意外だった。28W低減は非常に大きい。加えてファンも静かになる。3dmark中の最大回転数は、

  • OC+電圧定格:52%、2290rpm
  • OC+電圧0.97V:49%、1925rpm
  • 定格化・電圧0.93V:42%、1561rpm
  • 1120MHz:40%、1409rpm

と、どれも温度は65℃くらいだが回転数はかなり違う。耳で聴いてもわかるほど。f:id:porcellioscaber:20170205094328j:plain定格+0.93V設定

f:id:porcellioscaber:20170204202728j:plaineco設定(1120MHzに下げた)

残念なことに、現在スリープモードから復帰すると画面がブラックアウトする不具合に悩まされている。スリープしなければ安定しているので低電圧化が原因ではないと思う。考えられるのは、ドライバのバージョン(non-WHQLの17.1.1を使ってしまった)や、マザーボードが古い(P67 Pro3)こと。最近メジャーアップデートしたばかりのドライバはもちろん、マザーに関してはグラフィックカードの互換性を上げるアップデートを適用していなかったので怪しい。次に実家に行ける機会は1ヶ月後なのでしばらくかかってしまうが、その時はさらに検証してみたいところ。
追記:P67 Pro3のBIOSをV3.30に更新すると改善された。更新前はIvy未対応の古いBIOSを使っていた。

ファンはうるさくないしちゃんと冷えているのだが、電源供給が他のOCモデルにある8ピンではなく6ピンに抑えられているのが難点。高負荷のゲームで遊ぶ場合、150Wの制限のために定格電圧では力を出しきれず、性能が低下してしまうことが考えられる。冷却性能は申し分ないだけに残念である。そういう意味ではあまり遊べないグラフィックボードなので、「OCモデルだけどもっとOCしたい!」という血の気の多い人は赤い悪魔でも買えばいいんじゃないかなぁと思う。
しかし、自分の使い方では特に上のデメリットを気にする必要はなさそう。RX470をフルロードするような重いゲームはしないので、定格で使い続けたとしても問題ないだろう。低電圧化を行うことで、消費電力を抑えつつ、性能まで高められるのでおすすめ。性能が有り余っているのならば、クロックを下げてさらなる低電圧化を行い、数%の性能低下で高負荷時の消費電力を50W近く削減できる。この設定ならワットパフォーマンスはかなり高いのではないだろうか。OCモデルをアンダークロックするという、意図されていた使い方とは真逆の使い方になってしまったが、自分は大満足。電源供給の不安から、22000円なら他のモデルを検討すべきだと思うが、16000円なら言いたい文句も言えなくなってくる。

後に検証してみたが、メモリ電圧は0.8Vでも問題なく動きそう。ただし、それほどメモリ低電圧化の効果はないかもしれない。定格化・コア0.925V+メモリ0.8V固定で消費電力は98.8Wだった。定格化・電圧0.93Vの結果が99.5Wだったので、誤差+コア電圧を僅かに下げたことによる変化にしか感じられなかった。今回の結果だけドライバを17.2.1に更新して測定したが、結果に影響が出るほどではないと思う。

f:id:porcellioscaber:20170303125351j:plainスコアが少し上がっているが誤差の範囲だろう

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ASICは微妙なライン。7770もこれくらい

補足:Wattmanの設定には不具合(仕様?)があり、メモリ電圧が初期設定のままだと、コアクロックを下げても勝手に電圧が上昇してしまう現象を確認した。上記の1120MHz設定+メモリ初期設定だと電圧が勝手に1V付近まで上昇し、108.9Wも消費してしまった。具体的にどんな条件で起こるかはわからないが、設定するときは一緒にメモリクロックも下げる必要がありそうだ。今のところ、メモリ電圧をコア電圧より高くすると、コア電圧にもメモリ電圧が適用されて消費電力が増大すると考えている。これももう少し調べる必要がありそう。

玄人志向 GTX1050

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GTX470でまだまだ戦える!と言ってからわずか1週間ほど。突如GTX1050を購入。12980円でした。GTX470の5世代後の製品になります。なお、置き換えるのはHD7770が付いたメインPCなので470が当分続投予定。470の代わりに7770を付けたいのだがDVIスロットが1つしかない……。

最新のゲームをやるわけではないのでHD7770でも十分なんですが、アンチエイリアスをかけても余力のあるGPUが欲しかったのが購入理由。7770だと動くがAAまでかける余裕が無かったり、一部設定を妥協する必要があったりしました(Dirt3など。4xMSAA+Highが限度。Ultraは60fpsに届かず厳しかった)。

どうもGTX10シリーズの性能向上は特に著しいようで、上から3番目のGTX1060が1世代前のGTX980と並ぶほどの性能を持っているらしい。1070、1080に至っては完全に突き放すほど。この1050は最下位モデルなのでそんな物凄い性能は持っていないが、大体960未満、950より優れた性能を持っている。これでも重いゲームをしない自分にとっては十分すぎた。passmarkの結果は2.5倍近く離れている。

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消費電力が75W。7770は80Wで補助電源が必要だったがこれは不要。実際のところは7770がOCモデルなのでそれより幾分高い。この1050も少しOCされているが75Wは超えない(というか超えたらマザーボードこわれる)。

 

いくつかベンチマークを回してHD7770と比較してみた。2016年末のミドルローが5年前のミドルレンジと戦ったところで結果は見えているのだが、他に比べられるものがない。さあ勝負!

f:id:porcellioscaber:20170115163404j:plainPlayer 1 玄人志向 GTX1050(本品)

f:id:porcellioscaber:20170128202213j:plainPlayer 2 Sapphire HD7770 SAHD777GHZ-1GD5R0(OCモデル。コアクロック1150MHz→1165MHz、メモリクロック5000MHz→5680MHzにさらにOC)

HD7770はOCモデルをさらにOCしている。定格モデルと比較するとコアクロックは1.165倍、メモリクロックは1.267倍。

テスト環境

OS:Windows8.1

メモリ:8GB(DDR-1333 4GB*2)

CPU:E3-1245(i7-2600とほぼ同じ。クロックが100MHz低い)

ドライバをDDUでアンインストール後にテスト。

 

BATTLE 1.1 3dmark Sky Diver

解像度は両方共1920x1080。以降各1回のみ測定。本当は3回くらい測るべきだがめんどくさい。

f:id:porcellioscaber:20170128195542j:plainGTX1050

f:id:porcellioscaber:20170128195549j:plainHD7770OC

Graphicsで1.8倍ほど差がついた。PhysicsはCPUの力がものを言うのでほとんど変わらず。Combinedは1.2倍とそこまで開かなかった。

 

BATTLE 1.2 3dmark Fire Strike

f:id:porcellioscaber:20170128195541j:plainGTX1050

f:id:porcellioscaber:20170128195546j:plainHD7770OC

Graphicsで倍近く、Combinedでも1.8倍開いた。最後のテストは特に重くどちらも紙芝居をみているようだった。7770では最後のテストは6fps台。↓の結果と比べるとドライバも環境も異なるので直接比較できないが、これでも20%ほどOCで伸びているようだ。すごく……重いです

ASCII.jp:3DMarkの「Fire Strike」ではなにをテストしている? (2/4)|グラフィックベンチ「3DMark」徹底解剖

 

BATTLE 1.3 3dmark Ice Storm Extreme

f:id:porcellioscaber:20170128195543j:plainGTX1050

f:id:porcellioscaber:20170128195550j:plainHD7770OC

テストの負荷が軽すぎてこちらは役に立っていない模様。

 

BATTLE 2 FF14ベンチマーク

どちらも疑似ウィンドウモードで実行。

f:id:porcellioscaber:20170128195544j:plainGTX1050

f:id:porcellioscaber:20170128195545j:plainHD7770OC

2.3倍開いた。1050だと「とても快適」らしいが、実際は平均fpsが53.1で60に届いていなかった。7770は22.6fpsと見ていても辛そうな結果に。OCした7770はこれでも頑張っている方らしい。↓を見るとHD7770のリネームであるR7 250Xのスコアは2323になっている。OCで性能は確実に上がっている。

GPU計30製品の結果を一挙掲載。「FFXIV 蒼天のイシュガルド」公式ベンチマーク実行レポート - 4Gamer.net

DX9だとそれぞれ8639、4407とどちらも上昇。差は縮まったが依然2倍近い開きがある。

 

BATTLE 3 Dirt3 benchmark

8xMSAA・1920x1080・設定Ultra・垂直同期なしの最高設定で測定。毎回絵が変わるので少し結果の変動が大きめだが、順位に影響するほどではないので1回測定に留めている。

GTX1050:av_fps="106.246574" min_fps="90.760124"

HD7770OC:av_fps="55.146690" min_fps="47.223629"

購入動機の通り、7770ではUltraは厳しい。一方でGTX1050は平均100オーバー、最低でも90以上出ている。約2倍。

 

まとめ

分かりきっていたが、GTX1050の圧勝。2倍近くのパフォーマンスを発揮した。それでいて消費電力は補助電源不要の75W。7770も当時はエコなGPUと言われていたが、5年の差は大きかった。Dirt3の最高設定が余裕で動き、目的達成となった。

薄いヒートシンクがついているだけなのに、負荷をかけても50℃前後にしかならない(室温20℃)。ファンの回転数は上がるものの、うるさいとは感じない。「お前本当に仕事してるのか?」と言いたくなるが、実際に7770の2倍仕事している。重いゲームをするなら上のモデルを買うことになると思うが、自分にとっては十分すぎた一品。不満はないです。

 

おまけ:今回一番安かったので玄人志向を選びましたが、見た目もクロックもこれにそっくりですね。元よりも3000円くらい安く買えるわけだ

2017.1.28 ベンチマーク結果を追加。