Ending OK!

懐中電灯が好きなんです

メインPCをRYZEN 5 1600で置き換える

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porcellioscaber.hatenablog.com

5年前にCeleronで自作し、その後CPU交換やマザーボード交換を経ながら5年間LGA1155で動き続けたメインPC。現在も性能に不満を感じているわけではないのですが、AMDRYZENというとんでもないものを出してきたのでこれを機に乗り換えることに。Bulldozer系は高電圧・高消費電力・低性能の三重苦でしたが、Zenでは全て克服し、終いには値段まで安いという始末。i5の値段で6コア12スレッドのCPUが買えるのだからもう……。
選んだのは1600。Xつきはクロックが高いですがOCしてしまえば一緒だろうということで決定。それに、Ryzenは4GHz近辺に壁があることは知っていたのでそれほど最大クロックには差はないのでは、と思ったのも理由。


購入までの経緯:
実は一番最初にマザーボードを買って、残りを値段が下がったタイミングで確保しようと考えていた。マザーボードは中古で購入した。美品のAB350M Pro4が6480円で売っていたので衝動買い。そこからRYZENへの置き換えがスタートした。初期不良の原因を掴みにくいので良い子は真似しないでね!

f:id:porcellioscaber:20170823201857j:plain次にメモリを発見。TED416GM2133C15DC01というTeamの安いメモリがあった。ヒートシンクがないし、動作保証は2133までだが、メモリが高い中で8GB*2で1.1万というのはなかなか安かったと思う。後に、この安物が意外なポテンシャルを発揮する。

f:id:porcellioscaber:20170903192244j:plainそしてCPU。ポイント込だと実質2.4万くらいのところまで値段が下がっていた。これでIntelの安いHaswell-E~Broadwell-E辺りに並ぶのだから恐ろしい。カービィにはクロックの差で押し負けることもあるが、マルチスレッドを活かせる場面では1万以上高いi7-7700Kをも倒すヤバイ奴。周波数は大幅に下がっているが、IPCはFXシリーズよりも52%もアップ。元が低いとはいえ素晴らしい。

f:id:porcellioscaber:20170831193233j:plain最後にOS。8.1はRyzen非対応なので10を追加で買った。1600を買ったポイントを使うと1.1万くらいで手に入った。

・組み立て
組み立て開始。心配なのはメモリの相性。対応リストに買ったメモリの上位モデル(2400動作品)があったので、同系列ならきっと起動するだろうと思っていたが、実際にそうなるかはわからない。とりあえず最小構成で起動を試みることにした。

f:id:porcellioscaber:20170903194824j:plainE3-1245機に差さったままのRX470の代わりに登板するHD7770
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無事起動!安定しているようなのでとりあえずBIOS更新へ。USBにあらかじめ入れたファイルでInstant FlashBIOSが1.0→3.0へ。

ケースやストレージなどは流用するので、今まで使っていたLGA1155環境は除去した。幸いCPUクーラーであるfreezer13は流用可能だったので、土台の部品だけ変えて再雇用。追加部品なしで使用可能!とメーカーサイトに書かれていたが、本当にその通りでたまげた。マザーボードの土台に引っ掛けて固定するだけで終了なので、Intel用の固定キットよりも遥かに楽に取り付けられた。
ファンが上向き・下向きしか選べないのが難点だが、とりあえずファンを下向きにして熱が上に逃げるようにした。途端に窮屈になったが、空気は何とか逃げてくれそう。ここでWraith Spireくんは短い出番が終了。f:id:porcellioscaber:20170903210953j:plain何故か画像回転できないのでこのままで

メモリや配線なども取り付けて、いざ起動開始。メモリ2枚差しでも2133で無事認識。そのままWindows10をインストールした。エラーもなく順調に終了。


・CPUのオーバークロック
OSのインストール後、CPUのOC開始。手始めに3.8GHzまで上げて、Prime95の重い設定が1時間ほど通るか確かめた。すると1.25Vで安定したので、3.8GHz@1.25Vで使うことにした。フルロード時の消費電力は約180W。定格だと150~160Wくらいだったので、流石に高くなる。CPU温度は室温25℃で57℃くらいで、熱が出ている割には熱くない。3.9GHz以上は熱が心配なので未実施。CPU温度はもう少し余裕がありそうだが、ワットパフォーマンス的に美味しくないだろうし、VRMがそこそこに熱い(60℃くらい?)のでやりません。

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重い設定。電圧が足りないと数分でブラックアウト

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3.8GHz@1.25V


上げたら今度は下げてみる。エコなOC設定を試みると、3.3GHz@0.975Vで安定。たった500MHz削るだけで0.3V近く削減できた。こちらでフルロードすると130~140Wくらいと、3.8GHz時よりも40Wほど低い。6コアなのにE3-1245よりも省電力になった(E3-1245だと0.1Vオフセットで140~150Wくらい)。

・CPUのOCの効果
cinebenchで検証。3回行って最高スコアを記録とした。定格でもベンチマークが終わるのがやけに速いような…と思うのは当然だった。

E3-1245機の場合は

f:id:porcellioscaber:20170909125811j:plain定格、DDR3-1333、600cb

だったのに対して、Ryzen 5 1600のスコアは↓

f:id:porcellioscaber:20170909125810j:plain定格、電圧オート 1125cb

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3.8GHz@1.25V-2133 1237cb

f:id:porcellioscaber:20170909125809j:plain3.3GHz@0.975V 1100cb

定格でも普通に1100cbを超える。そこからOCによって120cb程度スコアが上昇。
3.8GHz時には先代PCの倍以上のスコアに。素晴らしい!概ねクロックの上昇量に合わせて性能が上がっているようだ。せっかくのOC可能モデルなので3.8GHzで常用することに。



・メモリのOC
RYZENはメモリが速くないと本気を出せないと聞いていたので、メモリのOCも試してみた。前述の通り、2133でレイテンシも高いしヒートスプレッダもない安物なので、電圧を1.35Vまで盛って2666で何とか動けばラッキー、くらいに思っていた。
まずは2400で。普通に起動してしまった。負荷をかけても安定。「あれ?こいつ余裕なのか?」と思ったので、調子に乗って電圧1.2Vのまま2666に設定。

それでも普通に立ち上がってくる。「ん?まぁPrime95でやられるんだろうな」と思い、再度負荷テスト。しかし2133の時と安定性は変わらない。他社のOCメモリを真似て、レイテンシを手動で16-18-18-36に詰めても変わらず。最終的に、1.2Vのまま16-16-16-35、1Tでも安定した。すごいなお前、本当に安いメモリなのか?
一方で2800以上は起動せず。この耐性を見る限りでは、メモリよりもマザー側の耐性や相性が原因ではないかと思う。1.35Vにしても立ち上がらなかった。仮に立ち上がっても、ヒートスプレッダがないメモリで電圧をここまで盛るのは怖い。ここまでできればすでに十二分すぎる耐性である。

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・メモリOCの効果
メモリのOCでどれくらい性能が上がったのか見てみる。まずはcinebenchを3回行って最高スコアを記録とした。
まずは定格-DDR4-2133(15-15-15-36)で。

f:id:porcellioscaber:20170909103337j:plain3.8GHz@1.25V-2133 1237cb(上と同じ画像)

そしてDDR4-2666(16-16-16-35)で測定。

f:id:porcellioscaber:20170909103336j:plain3.8GHz@1.25V-2666 1264cb
メモリのOCで30cb弱の上昇。2%上がった。

さらに3dmark Fire Strike Ultraでも比較。3回中の最大スコアをPhysicsの項目のみ比較すると、
DDR4-2133 17215
DDR4-2666 17408
と、1%上昇した。日常生活では特に違いを感じることはなさそうだ。


この価格で6C12Tなら文句はない。同価格帯のi5-7600はOC不可・4C4Tなので、こちらが圧倒的に有利。FXシリーズのようにコア数と周波数だけ高くて低性能ということもなく、実を伴うものになっている。普段使いやゲームなど、最適化が進んでいなかったり、6コア以上非対応の場合ではi5にクロックや効率の差で負けたりもあるようだが、エンコードなど重い作業では力を発揮する。cinebenchではOCするとE3-1245の倍以上に。素晴らしいパワーである。

AMD復活おめでとう!再びIntelと互角以上に戦えるようになったことで、Intel側の値下げも期待できるだろう。後継のZen+など、今後が楽しみになる。

【CPU】 Xeon E3-1245→Ryzen 5 1600@3.8GHz ¥25972
【CPUクーラー】 zac-freezer13
【メモリ】 w3u1600hq-4g 8GB→TED416GM2133C15DC01 16GB@DDR4-2666 ¥11318
マザーボード】 ASRock AB350M Pro4 ¥6480
GPU】 HIS IceQ X2 Turbo RX470(1205MHz@0.985Vに低電圧化)
【電源】RA-650
SSDSanDisk SDSSDHP128G
【HDD】 Seagate ST500DM002
光学ドライブ】 TS-H653T
【ケース】 iw-em002/wops
【OS】 Windows8.1→Windows10 Home ¥11636

更新費用合計¥55406