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懐中電灯が好きなんです

Fenix HL40R

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Features
◎Cree XP-L HI V2 white LED, with lifespan of 50,000 hours
◎Built-in 2000mAh Li-polymer battery
◎68mm Length x 54mm Width x 42mm Height
◎130 grams (including headband)
◎Dual switches for fast and convenient operation
◎Micro USB port, 5V/1A charging
◎4 battery level indicators for remaining battery level checking
◎Overheat protection protects from high surface temperature
◎Digitally regulated step-down output maintains constant brightness
◎Made of quality plastics and aluminum
メーカーサイトより)

久々にライトを紹介。Fenixのヘッドライトである。
本品はFenixの日本公式Twitterのキャンペーンで当たったもの。今回はお礼と宣伝を兼ねてレビューしていく。余談だが、発送は中国からではなく楽天でいつも利用しているあの店だった。公式代理店なので依頼して送っているのだろう。

特徴はUSB充電式であること、そしてフォーカス機能がついていること。USB式としては比較的容量が大きめの2000mAhのバッテリーを持つ。フォーカス機能は筐体が薄いので集光が難しいように見えるが、実際どうなるか。

f:id:porcellioscaber:20180113213807j:plain前面とレンズ周辺が金属製、本体の青い部分は樹脂製。レンズを左に回すと拡散、右に回すと集光する。勝手に焦点がずれないようにするためか、レンズの回転は重め。ライト本体を持ったまま操作するのがベター。

f:id:porcellioscaber:20180113213736j:plain拡散時。XP-L HIが見える

f:id:porcellioscaber:20180113213728j:plainスポット時。LED素子が見えにくくなった

LEDはXP-L HI。光の直進性に優れたLEDで、スポットの強いライトに使われることが多い。発光効率自体は普通のXP-Lに劣るが、直進性のためにリフレクターやレンズによるロスを減らすことができる。

f:id:porcellioscaber:20180113213817j:plainスイッチが本体上部に2つついている。右側の大きなスイッチがメインで、左の小さなサブスイッチは特殊機能に割り当てられている。

右のスイッチを長押しすると点灯。長押しでモード切替できる。モードはEco(30lm)-Low(70)-Med(130)-Hi(300)-Eco…と変わる。消灯後もモードが記憶される。1.2秒の長押しでバーストモード(600lm)が起動。
サブスイッチを押して電源を入れることも可能。サブスイッチの場合、Readingモード(2lm)が起動。もう一度押すとSOSに切り替わり、それ以降はSOS-Reading-SOS…と切り替わる。こちらはモード記憶はされない。メインスイッチによる点灯後にサブスイッチを押した場合、同様にReading-SOS-Reading…と切り替わる。また、消灯中にサブスイッチを押すと電池残量を確認できる。本体上部の4つのLEDが20%刻みで教えてくれる。

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バーストモードは1分限定のモードで、1分後にはHighに切り替わる。そのため、このライトの出力は最大600lmとなっているが、恒常的に使えるのは300lmまで。ちょっと残念に感じるかもしれないが、2000mAhの電池容量と筐体の放熱能力を考慮すれば理に適った調整ではないかと思う。

f:id:porcellioscaber:20180113213208j:plainパッケージ裏にはランタイムグラフの記載がある。これを見ると、最大出力を消灯ギリギリまで維持するタイプのライトではないことがわかる。電池容量が減ってくると、順次高出力モードの光量が下がっていく。パワー重視であれば歓迎されないが、実用面を考えれば優れた出力調整だろう。使用中に急に消灯したり、実用圏外の明るさになるリスクを回避できる。300lmのHighモードは30分かけて270lm程に低下、その後同じ出力を150分維持できるようだ。

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f:id:porcellioscaber:20180117235016j:plain側面から。60~70度曲がる

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f:id:porcellioscaber:20180117231104j:plain裏面に充電用のmicroUSB端子がある。充電入力は5V1Aとなっているが、1.8Aまで給電できる充電器を使うと1.15A程度で充電されていた。

f:id:porcellioscaber:20180120223829j:plain充電中はバッテリーインジケーターが点灯。

次は実際に照射して、フォーカスの効き具合を検証する。
比較対象:
・Fenix HL40R(本品、Max600lm)充電式2000mAh
・Fenix HL20(Max105lm)単3*1
・NiteCore NU10CRI(Max115lm)充電式900mAh
・Acebeam H20(Max1000lm)18650*1
同じくらいの明るさのヘッドライトがなかった点はご了承。特に表記がない場合はすべて最大出力で撮影。

まず1.5mの距離から。

f:id:porcellioscaber:20180117222033j:plainHL40R(Hi、300lm)最スポット時

f:id:porcellioscaber:20180117222023j:plainHL40R(Hi、300lm)最ワイド時
こう見ると、しっかりとフォーカス機能が働いているのがわかる。スポット時は眩しく感じるほど集光し、照射範囲は狭まっている。ワイド時は二重丸のような照射パターンで、やや明るい中心部と暗めの周辺光を持つ。スポット時には光が当たっていなかった部分にも広がっている。レンズ集光のため多少のムラはあるが、この手のライトにしては綺麗な方だろう。

f:id:porcellioscaber:20180117222504j:plainHL40R(Turbo、600lm)最スポット時

f:id:porcellioscaber:20180117222512j:plainHL40R(Turbo、600lm)最ワイド時
1分間限定のターボを使うとさらに明るくなる。ワイドの時に最も大きな恩恵を得られると思う。

f:id:porcellioscaber:20180117222147j:plainNitecore NU10 CRI(115lm)

f:id:porcellioscaber:20180117222052j:plainFenix HL20(105lm)

f:id:porcellioscaber:20180117222108j:plainFenix HL20(105lm、ディフューザー使用時)
この辺りは明るさがかなり異なっており、単純な比較は難しい。NU10は、ワイド時のHL40Rと同じくらいの照射範囲。広く均一に照らす、ヘッドライトとして使いやすい配光。
HL20はリフレクター集光のため、中心一点に光が集まり、周囲に弱い周辺光が広がる。だからといってディフューザーをつけるとロスが大きく、かなり暗くなってしまう。HL40Rは自ら焦点調節が可能なのでロスが少ない。

f:id:porcellioscaber:20180117222225j:plainAcebeam H20(1000lm)

f:id:porcellioscaber:20180117222230j:plainAcebeam H20(200lm)
H20との比較。HL40Rと同じく、H20もXP-L HIを搭載するが、非常に浅いリフレクターを使っているのが特徴。そのため、直進性の強いLEDを持っているにもかかわらず、照射範囲がカメラに収まらないほどに広い拡散光を放つ。1000lmのためHL40Rに比べると随分明るいが、中心の明るさは控えめ。近距離特化のヘッドライトであるため、中心の明るさがもう少し欲しい場面が出てくるかもしれない。HL40Rは光量で劣るが、中心の明るさでは勝る。

欠点はUSB充電式のために非常時・外出時の電源調達が難しいこと、そして内蔵電池が交換できないこと。乾電池が使えないため、外出時や非常時に電池が切れると使えなくなってしまう。もっとも、この欠点はUSB式すべてに当てはまるものであり、この機種に限った話ではない。普段使いには困らないだろう。

全体的に高レベルでまとまっており、汎用性に優れたライト。驚くような明るさはないが、十分な出力を長時間維持でき、実用的。フォーカス機能も優秀で、普段はワイドで手元を照らしつつ、必要に応じてスポットで遠くを照らすような臨機応変な運用ができる。傑出した部分はないが、場面を選ばずこれ1つで済んでしまう汎用性がHL40Rの強み。カバー範囲が広いため、通常ヘッドライトを1つしか持たない一般人に対して特におすすめしたいライト。